パラブーツという靴ブランドをご存知でしょうか?
今回は愛して止まないパラブーツと代表的な革靴『シャンボード』についてご紹介します。
筆者の「シャンボード」は履き続けて25年になりそろそろリタイアを考えています。
『パラブーツ』とは?『シャンボード』とは?など
『シャンボード』の商品レビューやサイズ感、耐久性について紹介します。
よろしくお付き合いください。
パラブーツとは
まずParaboot(パラブーツ)社の紹介から。
パラブーツは1908年創業の靴メーカーで100年以上の歴史があります。
高価ですぐにダメになる革製ソールの変わりにラバー(ラテックス)を靴底に取り付けることを考え、1927年に”Paraboot”の名前を商標登録したのが始まりです。
”パラ“とはテラックスを輸入するアマゾンの港の名前「Para(パラ港)」から、Bootはブーツのことです。
合わせてParaboot(パラブーツ)に。
BootがBootsじゃないのは何でなんでしょうか?
本格的なアメリカンブーツなら「ウルバリン」の記事もお読みください
ウルヴァリン1000マイルブーツのレビュー!サイズ感や履き心地
パラブーツのシャンボードは履きやすい

パラブーツには『Michael(ミカエル)』や『William(ウィリアム)』などの人気の靴がありますが一番人気はやはり『Chambord(シャンボード)』でしょう。
ここでは『シャンボード』の特徴を紹介します。
ラテックスソール
ソールはパラブーツ定番のラテックスゴムです。
パラブーツのラテックスソールはゴムソールの代表的存在である『ビブラム』より柔らかくクッション性があります。
ビブラムソールはアウトドア向きで耐久性や走破性に重点が置かれていますが、ラテックスソールは履き心地重視なのでしょう。
アスファルトを歩くときや凸凹な路面を歩いても歩きやすく一日中履いていても疲れない靴です。
小生はシャンボードを履いてドイツに2週間旅行に行ったこともありますが疲れ知らずでした。
ラテックスソールのおかげで靴の重心が底にあり振り子の原理で疲れないのではないかと思います。
タンニンなめしレザー

シャンボードのアッパーはノルウェー製の上質な黒のベジタブルタンニンなめしレザーを使用しています。
これはパラブーツのシャンボードだけでなく「ミカエル」や「ウィリアム」の革質も同様で表面はヌメヌメっとした感触で柔らかく足入れが良く履いた時のストレスが少ない。
履くのに苦労しているJ.M.WESTONから比べるとパラブーツはすこぶる気持ちいい。
耐久性
パラブーツのシャンボードは25年間継続して履いています。25年履いてもピーリング(裂け)が出にくいんじゃないかな(きちんとしたメンテナンスは必要です)。
天候も気にしませんよ。晴れの日でも雨の日でも。
特筆すべきは雨にも強いってこと。
一般的な革靴よりも防水性が高く水が入ってくるのが遅くと感じます。
アッパーとインソールを一緒に保持するダブルステッチにより耐久性と防水性が高い作りになっています。
雪の日はソールは滑りやすいので履いていません。
クラッシックなフォルム
クラシックなレースアップシューズなので飽きがきません。
コーデはスーツでもカジュアルなチノパンツやジーンズにもマッチしますのでオンオフ問わず履いて結構。
以前パラブーツのローファー「アドニス」についても書いておりますのでこちらもお読みください。
パラブーツで注意すべきこと
全般的にパラブーツについて不満はありませんが注意すべき点があります。
シャンボードのラテックスソールはレザーソールとは違い雨にも強く擦り減りも少ない。ず~とソールメンテナンスしなくても良い?
と思っていた小生ですが購入10年目くらいでソールの踵部分が剝がれてきました。

パラブーツの多くの靴はノルヴェ-ジャン製法で作られますがミッドソールとボトムソール、踵は接着剤で付いている感じ。
南青山にあるパラブーツショップで有償で修理してもらいましたが費用は記憶が曖昧で左右で15,000~20,000円の間だったかもしれません。2週間ぐらい預けてました。
一般的なレザーソールの張替えもその位しますし頻度はもっと多いことでしょう。
ここではノルヴェージャン製法の説明は割愛しますがノルヴェージャン製法は登山靴など強度を要する靴の製造に用いられていました。
そう言えば『ミカエル』は登山靴のチロリアンシューズでしたね。
因みに「ノルヴェージャン」はノルウェーとは一切関係はありません。
履き心地もサイズ感もよろし
パラブーツ『シャンボード』のサイズ感もお伝えしておきます。
筆者の足のサイズは25.5㎝ですがシャンボードはUK6.5(26㎝)を履いております。
ワイズは広めに作られていますので最初の足入れから窮屈なことはありません。それとアッパーのレザーが柔らかく伸びるのでジャストサイズで買っても履き続けることで足型に馴染んできます。
それがシャンボードが永く履ける理由です。
まとめ
今回は『【25年使用】Paraboot(パラブーツ)の『シャンボード』!君はもうこの靴を履いたか?』と言うテーマで書いてみました。
25年間も永く革靴が履けるなんて自分でも驚いておりますが人生の1/3をパラブーツと過ごして本当に幸せです。
ちなみに、2024年4月でシャンボードを廃棄しようと思っています。
その記事についてはこちらをお読みください。
革靴(パラブーツ)を捨てるタイミングはいつにするか?
今後の目標としてダブルモンクの『ウィリアム』を履いてみたいのですがよろしいでしょうか。
また25年履けるとしたら85才になってしまいますね。