ご無沙汰してます【安来土岐】です。
皆さん、革靴って何年くらい履いてますか?
「せいぜい5年もてばいい方かな…」なんて思っていませんか?
実はですね、ちゃんと手入れすれば25年だって履けるんです。
僕のこの一足がまさにそう。
仕事のときも、冠婚葬祭のときも、節目のたびに一緒にいた“相棒”なんですよ。
今日はその革靴との25年の付き合い方、
そして「エイジング(経年変化)」の楽しみについて、ちょっと話させてください。
エイジング(Aging)って何だろう?

マジメな話をすると、エイジングとは
革が時間をかけて変化していくこと。
でもね、これは単なる「古びる」ってことじゃありません。
革の種類、使う環境、そして持ち主のクセや手入れの仕方で、
まったく違う表情を見せてくれるんです。
僕の靴も、最初はピカピカの黒。
でも今は深みのある艶に変わって、
照明の下で光の加減が変わるたびに「お、いい顔してんな」って思うんです。
エイジングは、いわば“革の人生”みたいなもので、
それを見届けるのが持ち主の楽しみなんですよね。
革靴を長く履くための5つの習慣

25年履いてきて、これは外せないなと思う習慣をまとめてみました👇
① 履いたらブラシ、これ基本
一日履いたら、まずはホコリを落とす。
馬毛ブラシでサッサッとやるだけで全然違います。
面倒でもここをサボると命取りです(笑)。
② 濡れた日は、乾かし方が命
雨の日のあと、ついストーブやエアコンの前で乾かしたくなるけどダメ!
革がカチカチに乾いて割れます。
新聞紙を詰めて、風通しのいい場所で自然乾燥。
これ鉄則です。
③ 靴を休ませる
連日履くのはNG。
革靴も人間と一緒で「休息日」が必要なんです。
最低1日は間を空けると長持ちします。
④ シューツリーは相棒

特に杉製のシューツリーがおすすめ。
レッドシダーのヤツ
湿気を吸って形をキープしてくれるので、
履いた後に入れるだけでシワ防止にもなります。
⑤ クリームで栄養補給
月に1〜2回は革用クリームを薄く塗って、しっかりブラッシング。
これで艶と柔軟性が保てます。
ケアの時間って、不思議と心も落ち着くんですよね。
修理しながら育てる楽しみ

15年目くらいで、さすがにソールが限界になりました。
お気に入りの靴修理店に持って行ってオールソール交換。
戻ってきた靴を見た瞬間、「おかえり!」って言いたくなりましたね。
新品のようでいて、ちゃんと“自分の履き癖”が残ってる。
もう、それがたまらないんですよ。
ウイスキーでいえば、10年ものより深い味わい。
革靴も、時間が育てた風合いが一番の贅沢です。
25年履いて思うこと
いい靴って、結局値段じゃなくて愛情なんだと思います。
当時4万円くらいした靴だけど、
25年も履けたらもう“元は取りすぎ”ですよね(笑)。
でもそれ以上に、
この靴を見ると、そのときどきの思い出が全部よみがえるんです。
革靴って、時間を刻む道具なんですよ。
まとめ:革靴は“育てるモノ”です
25年も履けるなんて、自分でも最初は信じてなかったけど、
ちゃんと手入れして、修理して、時間をかけて育ててきたからこそ、
今のこの風合いがあるんだと思います。
革靴は“消耗品”じゃなくて、“人生の相棒”。
手をかけた分だけ、ちゃんと応えてくれます。
これを読んでくれてるあなたにも、
そんな一足が見つかりますように。

