スエードブルゾンはその独特の起毛感でエレガントな大人の雰囲気を出してくれます。
しかし着こなしに失敗しますと「おじさんくさい」「貧相に見える」などとマイナスイメージにつながることもあります。
折角高いお金を出して本革のスエードブルゾンを購入したのにワンシーズンで着なくなることも。
今回はおじさん代表である小生が失敗しないスエードブルゾンの着こなしのコツをお教えします。
スエードとは起毛感のある革
そもそもスエードとは何でしょうか?
スエード(スウェード)は牛・羊などの皮の裏側を起毛させて仕上げられた革素材の事を指します。
レザー(表革)とは違いソフトでエレガンスな雰囲気をアピールすることができ、温かな表情が出せますので秋冬定番のファッションアイテムもなっております。
またスエードは洋服から靴からバッグなど使われ方は様々です。
そしてスエードは適切なお手入れをしますと意外なほどきれいな状態で長持ちするスーパー素材です。
フェイクスエードで十分
小生はスエードはフェイクスエード(スエード調)で十分だと思っています。
本革スエードはその特性上、雨に弱い(雨に濡れるとシミになったり)ので注意が必要ですし、きちんとした管理をしないとカビが生えることもあります。フェイクスエードはお手入れ不要で(シーズンオフにクリーニング店に持っていく必要はあるかもしれません)気軽に羽織れます。
昨今は本革スエードだけでなくリーズナブルなポリエステル素材のスエードもあり、本物と見紛うばかりの質感の商品もあります。
なによりフェイク・スエードジャケットの購入コストは本革と違ってとてもリーズナブルですし、それを着なくなって処分するときにも差ほど心が痛みませんから。
ファッションは所詮自己満足ですから本物志向の方は本革を買えば良いですし、そうでない方は(良質な)フェイクスエードでご満足頂けると思います。小生所有のブルゾンも実際フェイク品です。
スエードブルゾンはドレスっぽさが必要
スエードブルゾンの着こなしには注意が必要です。
ともすると初老のおじさんっぽく見える場合も。昭和のおじさん!
色はカーキがおすすめ
スエードブルゾンはクラシカルなディティールで昔からある定番アイテム。なので本革製の品を選ぶと茶色のブルゾンが思いあたりますがこれが失敗の元。
『おじさん=茶色のブルゾン』と巷のイメージが出来上がっていますので、余程コーディネートに自身がある方意外はブラウンのスエードブルゾンは避けた方が無難でしょう。
小生の一押しは『カーキ色のブルゾン』がおすすめです。
『若作り』と言われるかもしれませんがカーキは今時の色味で、大人の雰囲気も出せる色だと思っております。
ニットセーターとカットソー
小生はスエードブルゾンにはホワイトの長袖シャツにVネックのニットセーターを合わせております。カーキ色のジャケットなのでそれより濃いめのモスグリーンのニットです。
タイドアップすることもありますが、その場合はホワイトのボタンダウンシャツにネクタイは濃紺を合わせます。
更に少し寒くなりますとタートルネックのセーターなどと合わせることもあります。
全体的にはミリタリー系でまとめております。
おじさんにならないスエードブルゾンコーデ
それではおじさんくさくならないスエードジャケットの着こなし方をご紹介します。
細見スタイル
基本は若々しい細身のスタイルでまとめること(何度も言いますが若作りじゃありませんから)。
ジャケットも体にあったピッタリのサイズを選びます。パンツも細見がいいですね。しかしながらスキニーはおじさんには似合わないので細身のチノパン、ジーンズ、ウールパンツがいいと思います。
体型もスマートでいられるように日々頑張って。
トーンでまとめる
スエード素材はそれ自体に表情があるのでインナーやパンツはシンプルでまとめましょう。
上の写真のようにインナーにはVネックのセーターと白Tシャツを着るだけで、シンプルにスエードブルゾンが引き立つコーディネートができます。
インナーもブルゾンのカラーをベースに揃えましょう。
ラギッドコーデ
おじさんにはラギッドなコーデが似合いますのでジーパンは定番です。ブラックジーンズ、ネイビーのジーンズ。また、ダークグレーのウールパンツもバッチリお似合いです。
素材感強めがラギットスタイルになります。
靴にこだわる
ビロードのような豊かな起毛仕上げのスエードコーデを格上げするなら、靴にもこだわりたいものです。
靴は本格的な英国靴の少しお高めの靴で。更に言いますとパンチングホール多めのウィングチップが小生のお気に入りです。
これを合わせることでスウェードブルゾンが垢抜けて見えるのです。
ワイルドでありつつ大人の色気も感じさせ、英国的なコーディネートでまとめますと魅力的なおじさんに見えるかもしれません。
まとめ
スエードブルゾンは見た目の温かさだけでなく保温性も兼ね備えています。風が強く吹いているときでも寒さを通しません。表面の起毛処理されているスエード生地は触るとヌクヌク感がありますし、高級感も与えてくれます。
程よい上品さとスエード素材のカジュアルさは、おじさんのファッションをワンランクアップさせてくれること間違いなし。
ちなみにダサいといわれる「ヘリンボーンジャケット」のこちらの記事もご覧ください。
ハリスツイードの『ヘリンボーンジャケット』を生涯着るおじさんのいまどきコーデ
是非とも秋冬コーディネートのご参考に。