流行りすたりが早いファッション業界ですが伝統を守って作られるスタイルは流行に左右されません。
特に秋冬に着たくなるのがツイードジャケット。
ツイードは暖かく防寒性が高いことから秋冬の代表的な素材で高級なコートやジャケットとして人気があります。
ツイードジャケットはウールを使用した英国・スコットランド発祥の伝統的なジャケットで、ざっくりとした厚手の生地は暖かく落ち着きを感じさせます。
今回は英国ツイードの代名詞『ハリスツイード』の中でも【ヘリンボーンジャケット】についてと実際におじさんが着ているコーデについて紹介致します。
ハリスツイードとは
ハリスツイードは19世紀半ばからイギリス・スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島で織られる美しく複雑な生地で、太く短い羊の毛を使用した粗っぽい毛織物です。
繊維はザクっとしてツヤはないが空気が多く蓄えられ軽くて暖かい生地になります。
ハリスツイードは1909 年に設立された『ハリス ツイードオーソリティ』が生地の製造から検品まで一貫して行っています。そして認定された場合にのみその生地に商標マーク(球体の上に十字がついたOrbandCross)が付けられます。
ハリスツイード製品を購入する場合、どこかに『ハリスツイードの認定パッチ』が付いていると思いますのでそれが付いていると正規のハリスツイードだということがわかるのです。
因みに筆者が2011年に購入したハリスツイードジャケットには通常の白い商標マークではなく黒いマークがついています。
これはハリスツイード100周年記念「Centenary Label(センテナリーラベル)」の証。ハリスツイードが100年に一度の記念すべきこの年の生地を使ったジャケットが買えて幸せです。
正統派なヘリンボーンジャケットについて
ヘリンボーンとは
ツイード生地にはホームスパンなどもありますが年齢を超えて永く付き合えるのは【ヘリンボーン】織ではないでしょうか。
【ヘリンボーン】とは魚(ニシン)を開いた時に見える骨の形状から、ニシン (herring) の骨 (bone) という意味からきています。
生地色はブラウンとかネイビー、チェックもあるのでオンオフやコーディネート次第でお選びください。
パッチポケットはジャケットの基本
ジェケットがジャケットらしくあるのはスーツのジャケットとは違うところ。
それはツイードジャケットにも該当しパッチポケットが基本です。
風が強い日に襟を立てて大き目なポケットに両手を入れて歩く姿が奥さんは好きだと言ってくれます。
くるみの三つボタンは譲れない
ボタンについてもこだわりがあります。
まずは3ボタンが正当ですね。ボタンを留めたいときは3つあるボタンの真ん中だけを留めます。
そしてボタンはくるみボタン。
くるみボタンは英国カントリーを連想させてくれるんだ。
くるみって言ってもナッツのクルミじゃないからね。包んであるボタンこのこと。包みボタンとも言う。
袖口は本切羽に
出来れば袖口は本切羽のモノを選びたい。
普段は開けることはないけど本格的なツイードジャケットを目指すならここも妥協はできない。
因みに筆者は左袖のボタンを1つ外しています。
裏地はキュプラがいい
ツイードはザラザラした生地なのでジャケットの裏地は薄くて滑りの良い”キュプラ”を使っている物がいいと思います。
脱ぎ着するとき楽です。
ツイードはいつから着るといいか?
ツイードジャケットをいつから着るか悩むところ。
秋からと言っても大雑把に言っても寒いもあるしまだ暑い日もある。
おおよそですが最高気温が14℃を下回るようになってウールやフランネルの素材を着るようになったらツイードジャケットの出番です。少しの暑さ寒さはインナーやコートで調整できますので。
ヘリンボーンジャケットのコーデ
ヘリンボーンジャケットのコーデについても紹介します。60才のおじさんコーデなのであまり参考にならないかもね。
ヘリンボーンジャケット×スウェット×ジーパン
「ヘリンボーンジャケット×スウェット×ジーパン」スタイルは仕事着としています。
スウェットはパタゴニア、ジーパンはインコテックス、インナーのボタンダウンはユニクロ。
青系が好きなので全体をブルーのグラデーションで統一すると上手くまとまります。
アメカジっぽいコーデですがジャケットと靴だけは良いものを揃ます。
業務が社内メインだとスニーカーはアディダスで、外出があるときはスウェードのクロケットジョーンズを選んでいます。
ヘリンボーンジャケット×ニット×チノパン
休日に出かけるとか夜に食事に行くときには少しツヤ感を出します。
インナーをシェトランドニットやフェアアイルニットにすると相性もよく暖かいので重宝します。
ニットはフォーマルなら「ブラック」を遊び心を出すのなら明るい「パステルカラー」などどうでしょう。
パンツは白のチノパンを合わせてみました。
ツイードジャケット単体だと重く見えどうしてもおじさんぽくなるので明るめの色をぶつけて若々しさを出してあげます。
まとめ
今回は『ハリスツイードのヘリンボーンジャケットを生涯着るおじさんのいまどきコーデ』と言うテーマについてブログを書きました。
ハリスツイードは英国発祥ということでクラシカルかつ品の良い雰囲気があり定番商品です。
因みにBEAMSで見つけたベストも素敵です。
筆者も学生服時代はトラッド全盛期だったので雑誌「メンズクラブ」とか「ポパイ」とかで一生懸命に調べてツイードジャケットを買ったことを覚えています。
「ツイードの代名詞」ハリスツイードは軽量とはいえ生地はしっかりしているのでメンテナンスさえちゃんと行えば永い付き合いができるジャケットだと思います。
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