トヨタの初代アクアはコンパクトハイブリッド車として人気でした。2021年7月にフルモデルチェンジされ登録台数も堂々2位にランクインされこれまた人気車に。
首位はヤリスですがヤリス&ヤリス・クロス&GRヤリスの3車種、そしてガソリン車とハイブリッド車と販売されている車種が多いことを考えると単一車種のアクアの受注台数は絶好調といえるでしょう。
当然に雑誌やクチコミでは評価はかなり高い。
そんな新型アクアを一日借りてドライブしてきました。
今回は試乗したアクアの不満点・評判の悪いところを特別にご紹介します。
走行時の不満点
遮音性が低い
新型アクアの悪い評価の一番は”遮音性が低い”こと。
初代アクアと比べて走行時の騒音が大きくなった気がします。
高速道路走行時だけでなく一般道でも気になるように。
前車もさして静かな方とは言えなかったのですがやはり気に入らない。
タイヤのせいかな?でもフロントガラスに雨粒が当たった音もなどもリアルに耳に入ります。
加速がイマイチ
前アクアはハイブリッド車ながらアクセルを踏んだらそれなりに勢い良く加速してくれたのですが、新型アクアは加速感が弱い感じがします。
タイムラグが大きいのと相まって交差点ダッシュや高速道路の追い越しでも今一つといった所。
まだ慣らし運転中だからでしょうか?
乗り心地がイマイチ
乗り心地もイマイチといった感です。これはコンパクトカーなので致し方ありませんね。
シートは改善されています。
以前のアクアに乗ると長距離ドライブ時には必ずといっていいほど腰が痛くなりましたが、当アクアでは大丈夫みたい。
シートポジションが高くなったのも良く、運転時には前方が見やすくなりました。
燃費がイマイチ
事前に分かっていましたが、今回のアクアは燃費追求が弱くなりました。
因みに各グレードの燃費をみると、
Z、Gグレードの燃費:33.6㎞/L
Xグレードの燃費:34.6㎞/L
Bグレードの燃費は:35.8㎞/L となっていてハイブリッド世界トップレベルの燃費を実現しているようですが、筆者の実燃費は高速道路も入れて26.1㎞/Lでした。
1stアクアはもっと燃費がよかったです。
アクアの外装の不満点
魅力に乏しいデザイン
アクアとしての個性がなくなった?
前車のアイデンティティは踏襲しているのですがマイルドなフルモデルチェンジに思えます。
トヨタらしいと言えばそうでしょう。
後方スタイルも
後ろ姿もどうでしょうか?
そつなくまとまっていますがやはり個性に乏しいです。
ヤリスと違ってバンバー下も塗装がされているのは良い。
荷室に不満なし
荷室に不満はありません。
初代よりも広くなって荷物が沢山詰めそうです。
サイドライトもついていて夜でも明るいです。
新型アクアやっぱ良いよね!
アクアのインテリアの不満点
インテリアは高見えしない
室内はそこそこ広く感じ、圧迫感はありません。
ダッシュボードはハードプラに近い素材で豪華さはありません(グレードによって違うかもしれません)。
ちょっと安っぽいいつものトヨタ車って感じです。
ハンドルやナビゲーションパネルはヤリスやヤリスクロスと共通でしょう。
ドアの内側も全面ハードプラ。
使い勝手は悪くありませんが価格相応ってことで。
後部座席が狭い
後部座席は得てして広くはありません。
こちらも前車の方が広かったのでは?
天井高は高くなったので圧迫感はありません。
USB端子がつきました
これでスマホの充電もできるし、繋げばモニターでGoogleマップやAmzonMusic、Spotifyを表示・使用することができます。
高いナビは必要なし。
これは不満点じゃありません。
シフトノブと電動パーキング
シフトノブがダッシュボード正面下に、電動パーキングも標準設定となりました。
でもこのシフトがしっくりこない。
慣れていないせいもありますがPからDに入れるとき一発で入らない。
もたついてしまいます。
停車するときはPボタンを押すだけなので楽でいいです。
因みに足元のパーキングブレーキは残っています。
アクア評価まとめ
総合的にみてアクアはお買い得な車。
先にも書きましたが遮音性が悪いとことは気になりますが、アクセルを踏み込んだときのスーッと進む感じは進化がわかります。
スポーティーとは言えませんがトヨタ車らしいコンパクトな乗用車。
高速安定性もいいしい、直進性もいい。最新の安全装備もよい。
もちろん燃費も悪くはない。
メーカーカタログ上では燃料消費率WLTCモード33km/Lでしたが、筆者が終日およそ300Kmを走行した結果、メーター燃費は26.1km/Lでした(高速道路も走行)。
燃費ではヤリスには負けますが必要にして十分。
ヤリスより少し大き目な車が欲しければ、やはりアクアに勝るものはないでしょう。