オーセンティックな洋服がお好きな方であればバブアーは外すことは出来ないブランドです。特にワックスジャケットは有名ですが、そのオイルでは都会で着ることをためらってしまいます。
そこでバブアーを気軽に体験できるジャケット『キルティングジャケット』を今回は紹介致します。それも30年以上も毎秋冬に現役で活躍している品物になります。
かなり古いタイプではありますが、バブアーのコンセプトは変わらないと思いますのでご参考ください。
バブアー(Barbour)ブランド紹介
まずはバブアー(Barbour)のブランド紹介から。
創業者はジョン・バブアー氏なのでそのままブランド名も「バブアー」になっております。
創業年は1894年と古くイングランド北東部のサウスシールズで商売を始めました。当時は水夫や漁師などのために雨風に強いオイルドクロスジャケットを提供したのが始まりでした。
オイルドクロスとはコットン地にオイルを含ませたもので、サウスシールドは北海に面し雨も多かったので海で働く労働者には防水性・保温性の高いジャケットが必要でした。
その後このバブアーのオイルドクロスジャケットはその機能性により英国中に広まり、ついには第一次、第二次世界大戦中には英国軍に防水ジャケットを供給するまでになりました。
現在では英国王室御用達「バブアー」となっており、3つものロイヤルワラントを授かっております。そして英国上流階級のアウトドア・ライフスタイルを体現するファッションブランドとして私たちのもそのウェアを着ることができます。
バブアー キルティングジャケットのレビュー
バブアーの人気No.1は「BEDALE(ビデイル)」ですが、小生は20代の頃に購入したポーラーキルトジャケット(POLAR QUILT SHORT JACKET)を今でも秋冬には着用しております。
キルティング+フリース
比較的暖かい冬の日に対応したこのジャケットは、ダイヤモンドキルティングのアウターとコントラストのあるフリースの裏地で構成されておりまして、適度に暖かさを提供します。
この裏地のフリースが大切です。キルティングジャケットは思いのほか寒いです。風を通します。
内張りのフリースはキルティングの弱点を補って保温力を高めているのです。
ディティール
前面中央の頑丈なジッパーにはバブアーのロゴが入った丸い手掛けがついております。
最近ではビデイルデザインを踏襲したベストセラー・キルティングジャケットであるリッズデール(LIDDESDALE)SLキルティングジャケットも人気です。
年月を経てもダークグリーンの程よい光沢感がポイントです。耐久性も年月が証明しておりますので。
今のバブアーのキルティングジャケットは、ビデイル譲りなのでフラップボタンになっておりますが、小生のジャケットはジッバーになっております。
個人的には風を通しにくいジッバーの方が好きなんですが、人によってジッパーだとジャンパーぽく野暮に見えると敬遠される方もいらっしゃると思います。(多分本国でもそうかもしれません)
内側はポーラテックのフリース張りなので、そこそこは暖かいです(真冬の着用は厳しい)。
首元のロイヤルワラントが消えかかっているのは経年劣化の現れです。
素材
表側 ナイロン100%
裏側 ナイロン100%(フリース素材)
詰物 ポリエステル100%
ポケット
両外には斜めに手が入れやすく配置された大きなポケットがあります。
右内側のポケットはメッシュ状で、センターのボタンがついております。大きな物もしまえます。(これはハンティングジャケットの名残でしょう)
左側内側にはファスナーが付いた小物入れ程度のポケット。
こちらは小銭や昔で言えば切符をしまっておけました。
ビデイル キルティングジャケットはこちら
バブアーキルティングジャケットのサイズ感
服事態にサイズ表記は見当たらず。何分30年前に購入したものですので詳しいサイズはわかりませんが、着た感じでは日本サイズでLサイズを購入したのかもしれません。
シャツの上に着るとひと回り大き目。セーターやジャケットを下に着用しますと丁度良い具合になります。キルトなので少しばかり伸びたのかもしれません。
因みに、現在のバブアーサイトのキルティングジャケットのサイズ表を転記しておきます。
SIZE:36 肩幅:41cm 袖丈:61.5cm バスト:105cm ヒップ:105cm 着丈:83.5cm
SIZE:38 肩幅:42cm 袖丈:62cm バスト:107cm ヒップ:107cm 着丈:84.5cm
SIZE:40 肩幅:44cm 袖丈:63cm バスト:110cm ヒップ:110cm 着丈:86.5cm
SIZE:42 肩幅:45cm 袖丈:64cm バスト:112cm ヒップ:112cm 着丈:89.5cm
バブアーキルティングジャケット コーデ
形はシンプルなボックス型のジャケットになりますし、表地の色はダークグリーンカラーで流行とは無縁のイギリスの洋服臭さがぷんぷんしております(昔のジャガーもそうですが英国ってモスグリーンがよく似合います)。
時代、年齢関係なし!
女性の方にはお分かりにならないと思いますが、オーセンティックな洋服がお好きな男性であればご理解頂けるものと思います。
コーディネートはネーチャーを基本とし、小生の年齢であればグレーを基調としたインナーやラギッドなヘリンボーンなどでまとめ、パンツはジーンズやインコテックスのウールパンツが定番かと思います。
まとめ
バブアーやラベンハムもそうですが、一時期に爆発的に流行したましたキルティングジャケットですが、近年は着る方も落ち着いたように思います。
しかしながらそこそこ暖かく、軽いキルティングジャケットは秋冬の着回しに於いて何かと重宝するアイテムですし、お手頃な価格で買いやすいこともありがたいです。
またバブアーのブランドカラーであるダークグリーンを選んでおけば、流行り廃りもなく長~く着ることもできますので。
ぜひキルティングジャケットを1着お持ちください。