本格的英国靴であるクロケット&ジョーンズには様々なモデルがありますが、所有しておりますスウォンジー(Swansea)ラスト341は私の愛用品でありまして購入して15年が経ちます。
けれどもクロケット&ジョーンズの中では近年人気があまりなくなってきた少し古風なデザインの革靴になります。
今回はそんなアンティーク品としてのスウォンジーについてご紹介させて頂くことに致します。
クロケット&ジョーンズのスウォンジー(Swansea)
スウォンジー(Swansea)は言わずと知れたイギリス ノーサンプトンにあるクロケット&ジョーンズの本革靴で、流麗なフォルムを持つウィングチップデザイン、フルブローグのダービーシューズです。
コバの張り出しが少な目なスマートな印象で最高級のカーフレザーまたはスエード製。
ソールはダイナイトラバーで作られています(レザーソールはありません)。
クロケット&ジョーンズ中では『メインラインコレクション』に分類されます。
小生所有のスウォンジーはダークブラウンスエードでありまして、彼是15年近くに使用しておりますアンティーク物でございます。
ラスト(木型・足形)はNo.341。
スウォンジー(Swansea)とは?
名称のスウォンジーはイギリスの地名でロンドンの北西部に位置する都市です。
おおよそ各国の有名靴メーカーでは靴のシリーズに地名を付けることも多いのでこちらもそうだと思います。
ラストNo.341
スウォンジーの特徴の一つとしてラストNo.341が挙げられます。
ラスト341は2003年12月に作られ、ミディアムラウンドトゥの多目的なメインコレクションの木型になります。
どちらかと言えばラスト341はトラディショナルなラストと見なされ、フォーマルビジネスにもスマートカジュアルにも似合う優れたラストであるとことは間違いないでしょう。
長いが、長すぎない、丸いが丸すぎない。
ラスト341はクロケット&ジョーンズのコレクションの中で最も広く使用されているラストの1つとして確立されているため、多くの人はクロケット&ジョーンズの靴を購入するときに341が完璧なバランスであることを知っています。
クロケット&ジョーンズのサイズ感・履き心地
私は典型例な日本人の足形でありますが、スウォンジー/ラスト341は適度な靴幅で快適に歩けています。
また『重すぎず』『軽すぎず』靴本体に適度な重量があるため、振り子の原理で歩行が楽になり長時間歩いても苦にならないことが長年愛用品たる所以です。
そして靴底のダイナイトラバーソールは秋冬の悪天候でも『濡れない』『滑りにくい』といったメリットも合わせ持っています。
小生はイギリスサイズで7(日本サイズだと25.5センチ)を履いておりますが、こちらのスウェード仕様だと少し大きくも感じます。(レザー仕様のサイズ感は不明)
靴サイズ(cm)参考表
イギリスサイズ | アメリカサイズ | 日本サイズ |
6 | 6 1/2 | 24.5cm |
6 1/2 | 7 | 25cm |
7 | 7 1/2 | 25.5cm |
7 1/2 | 8 | 26cm |
8 | 8 1/2 | 26.5cm |
当然ながらクロケット&ジョーンズの靴は、グッドイヤーウェルト製法ですので修理は可能です。
まとめ
革靴というものは不思議と使用者の性格が出るものと思っております。
安い靴を毎年買い替える方もいらっしゃいますし、高い靴を修理しながら長く履かれている方もいらっしゃるでしょう。
どちらが良いかと問われれば後者になりますが、理由を申しますと良い靴と言うものは買った時には硬くて痛かった靴でも、回数履くことによって個人個人の足の形に馴染んでまいります。
そうしますと誠不思議に今までの苦痛が噓のように消え、まるでベルベットの上を歩いているか如くに(大袈裟ですが)安らかに履けるようになります。
そしてあなたの愛妻のような靴を捨てる気にはならず永遠と連れ添いたいと思うのです。(こちらも個人の感想です)
クロケットジョーンズのフィンズベリーの記事もお読み下さい。